盆栽の話です。
秋になりました。
うちの子の真柏は、秋になるとやるべき事があります。
それは、盆栽作りにおいても重要な事。
針金かけです。
松柏類の盆栽は、枝がくねくねしているのがいかにも盆栽ぽくって立派というイメージがあると思います。
その形を作る作業なんですね。
これが、作業前の姿。
ついこないだも写真を上げた、おなじみの姿ですね。
枝葉がモコモコした感じですね。
そこに、これを使います。
今回用意したのは、太さ1.0mmと2.0mmの2種類。
細い枝用と太い枝や幹用ですね。
まずは、太い針金を幹に巻きつけていきます。
次に細い針金を巻きたい枝の根元の幹に1周させた後、枝に巻いていきます。
針金を巻いたら
枝を好きな形に曲げていきます。
これがですね、まるで針金を曲げているかのように面白いくらい曲がるんです。
樹種にもよるけど、この真柏は枝が柔らかいので曲げるのも簡単でした。
これが思いの外楽しくてですね。
気づいたら2時間やってました。
そんなこんなで、できたのがこちら。
シルエットもだいぶ変わりました。
どちらかというと、松の盆栽でよく見る感じですかね。
枝を全体的に下向きに曲げて、それぞれ干渉させないように意識しました。
綺麗に階層分けできたと思います。
あとは、細い枝はグリグリ曲げました。
やっぱり憧れますからね。
これで来年枝が伸びて新しい芽が出れば、一回り大きいシルエットになるはず。
枝ぶりもかっこよく仕上がるといいなぁ。
ほら、ほとんどの枝に巻いているんですよ。
ちょっとやりすぎました。
下から見た図。
細い枝はS字に曲げたり横に曲げたりと、かなり大胆にアレンジしました。
それでいて、上から見るとほとんど出っ張りはありません。
これは、”盆栽の顔”の向きはありつつも、どの向きから眺めても綺麗な盆栽にしたいと思っているので、そこは個人的なこだわりが出ました。
そんなわけで、針金かけという盆栽の一大イベントを初めて終えました。
これ、ほんと楽しいです。
今までは剪定が一番楽しいと思っていましたが、針金かけが一番好きです。
いやー、針金を解く来年が楽しみですよ。
さて、次の盆栽イベントは、ケヤキの紅葉と落葉ですかね。
盆栽はよいですよ。