こないだの休み。
たまたま見つけた情報によると、ちょうど近所でとあるアーティストのイラスト展が開催されると。
しかも入場無料だというので、足を運んできました。
ちなみに、自分はこういった展示会へ能動的に行くというのは初めてです。
今回見に行く事にしたのはもちろん今絵を描くのが趣味になっているというのが一番で、特に今自分が伸ばしたいと思っているジャンルの絵だったという事もありまして。
プロのイラストレーターさんの作品を、拡大した版画で、それを間近で見られるという貴重な機会なので、これは行っておこうと。
行ってみると、どちらかというとジャンル的にカジュアル志向な作品の多いアーティストなのに、見にきている年齢層は必ずしも若年層ばかりというのでもなく、高めの年齢層の人も結構な数来ていました。
絵を描いていそうな若者という人もいるものの、どちらかというと絵を飾ったり美術館を巡るような雰囲気の客層でした。
確かに、普通はそうなるよな。
自分は最初から作品を目で盗むつもりで行っていたのですが、そういう展示会の主軸であるところの、版画の販売のために接客をされるわけですよ。
これがゆっくり見たいオレにとっては不要なものだし、向こうにしてみても完全に「客じゃない」オレの存在は不要なわけで。
ここは紳士に嫌味な印象を与えずに離れてもらうように話しました。
自分は絵を描いていて、プロの絵の構造やら細部の描き込みやらを間近で見て勉強したいといった事をつらつらと話しました。
すると「ごゆっくりどうぞー」といった具合にさーっと引いてくれるんですね。
こいつは客じゃねえと。
そんなこんなで、周りの人とは明らかに違う見方をしながら、結構な時間居座ってしまいました。
おかげで、とても良い刺激を得る事ができました。
もちろん、技術的なところも多少はインプットする事ができました。
あと、何より自分で成長を感じたのは、絵の構造を自分で考えて理解する事ができる”目”が身についていたのがわかったという事。
どうしてこの絵が良いと思えるのか、論理的に説明できる知識。
配色とか構図とか視線誘導の流れとか。
そこがわかった事で、勉強の成果を身に沁みて感じました。
こういう機会はなかなかなかったので、今回はいい経験でしたよ。
ただ、接客の圧とか他の鑑賞に来ている人への気遣いとか、結構気疲れする部分もあったので、今後も積極的に足を運ぶかというと、それはちょっと保留で。
ともあれ、これでまた日々の創作のモチベは上がったですよ。
頑張ろ。