水石の話。
家にある石の中で明らかにくすぶっている奴がいたので、改めて眺めてみました。
4回目の探石で拾った、名栗川の石です。
拾った時は滝石のつもりだったのですが。
滝……というか、川?
激流の、川?
石英の白い部分は立派だけど、滝石の見栄えとしてはどうなの?
裏返すと、まぁ……滝?
これはこれでといった感じの滝ではありますね。
でも正直、うちの滝石は初回にいきなり相当強いのを拾ってしまったので、どうしても見劣りしてしまうんですよね。
そうこうしているうち、突然降りてきました。
閃きました。
煌めきました。
揺らめきました。
これだ!
崖の上に佇む茅葺屋根の庵に見えませんか!
水石においては、こういった古民家に見える石は「茅舎石(くずやいし)」と呼び、一つのジャンルとして確立されています。
ちなみに多くの茅舎石は屋根と壁の部分が同じ石質で同じ色になるものが多いのですが、この石の場合壁の色がちょうど石英の白色になっているので、より家っぽく見えます。
これ、茅舎石としてかなり良いんじゃないだろうか。
問題は、この形をどう飾るか。
これだけ高さがある上にいかにも不安定な重心の形。
これを飾るには、専用の台座が必要になってきます。
そうだよな。
そうなるよな。
台座。
専用台座かぁ。
作るか?
それとも
作ってもらうか?
せっかく良い石を見出せたんだから、なんとか台座は用意してあげようと思いますよ。
さてどうする。